INTRODUCTION作品概要

2015年7月に急逝した“ギタリスト・石田長生”。その名前は多くの音楽ファンの間で知られ、幅広い世代のミュージシャンからのリスペクトを集めていました。しかし実際の活動については、知名度の割には知られていなかったようです。

そんな石田長生のキャリアを、盟友であるCharの監修で、2枚組のベスト盤にまとめました。

ソーバッドレヴュー、ザ・ヴォイス&リズム、BAHO、トレスアミーゴス、そして9枚のソロアルバムの中から厳選。更に、未発表のライブ音源(石田長生ソロ・ソーバッドレヴュー・BAHO)、Charのために書き下ろした“ニッポン Char,Char,Char”の石田長生ヴォーカルヴァージョンを加え2枚のCDにまとめました。

ジャズ・ロック・ブルースなどの影響の元、独自のスタイルを持ったギタープレイ、気持ちを全て込めて歌うソウルフルなヴォーカルスタイル、そして不思議な世界観を持った歌詞。

石田長生が作ってきた音楽の世界を、もう一度見直してみませんか?

ALBUM収録内容

収録分数: Disc1. 68min/Disc2. 67min
歌詞ブックレット付き(Charの寄稿文収録)

The Best of Ishiyan

会場限定CDを含むアルバムから厳選された曲に加え、未公開LIVE音源も収録。石田長生と交流の深いアーティストとのセッションも必聴。

発売日
2016年8月18日(木)
アーティスト
石田長生
商品内容
CD2枚組
発売元
ZICCA RECORDS
商品番号
ZRIO-BI01
価 格
¥3,000+tax

DISC1

1
最後の本音

from “SOOO BAAD REVUE”

2
Happy Ghetto Song

from “The Voice & Rhythm”

3
Everybody 毎度! On The Street

from “Ohh!!!”

4
ラ・ジ・カ・セ

from “Solo...Solo...”

5
Pisco

from “Mouth & Fingers”

6
Boat Club Road

from “Mouth & Fingers”

7
星空

from “Boat Club Road”

8
The Horse

from “Juke Box.”

9
もういいかい?まだだよ!

from “Brothers And Sisters.”

10
Brothers And Sisters

from “Brothers And Sisters”

11
汚職

from “江戸屋百歌撰 子 Lightning Blues Guitar”

12
The Weightfeat.西慎嗣,仲井戸CHABO麗市 & Char

from "LIGHTNING BLUES GUITAR Live Lightning vol.2"

13
Pink & Blue

from “Pink & Blue”

14
青洟小僧

2014.7.24 Sooo Baad Revue Live @Shibuya DUO

未発表音源

DISC2

1
3Q!

from “D.N.A”

2
真夜中の歌姫

from “トレスアミーゴス”

3
リクエストNo.1

from “Ishiyan”

4
That Lucky Old Sun

from “Ishiyan”

5
Round About Midnight

2006.11.4 Live @Shibuya Quattro

6
Boninの島

from “Boninの島”

7
パラオの5丁目

from “Boninの島”

8
HELP!

from “Letters”

9
ねぇ、神様

from “Letters”

10
マザーズ・ソング

from “Letters 2”

11
Happiness

1991.7.9 BAHO Live @Shibuya Quattro

未発表音源

12
Boat Club Roadfeat. 忌野清志郎

2007.1.21 Live @Shibuya BOXX

未発表音源

13
ニッポンChar,Char,Char

未発表音源

SONGS楽曲紹介

最後の本音

作詞・作曲:石田長生

SOOO BAAD REVUE(1976年)

“ソー・バッド・レヴュー”のデビュー曲。また同時期にデビューした金子マリ&バックスバニーのデビュー曲でもあった。ファンキーなリズムに日本語を乗せた、石田長生の真骨頂とも言うべき一曲!!

SOOO BAAD REVUE

ギター:石田長生ヴォーカル:砂川正和ヴォーカル:北京一ギター:山岸潤史ベース:永本忠ドラム:土居正和キーボード:国府輝幸 オルガン:チャールズ清水

Happy Ghetto Song

作詞・作曲:石田長生

ボイスればリズムる!(1983年)

砂川正和・金子マリのツインヴォーカルをフロントに置いた、7人編成の“ザ・ヴォイス&リズム”。ファンキーな演奏にラテン風味のリズム、そして関西弁という、石田長生ワールド全開の作品!!

THE VOICE & RHYTHM

ギター・コーラス:石田長生ヴォーカル:砂川正和ヴォーカル:金子マリドラム:正木五朗ベース:藤井裕キーボード:渡辺悟キーボード:国府輝幸

Everybody 毎度! On The Street

作詞・作曲:石田長生

Ohh!!! (1985年)

トリオ編成になった“ザ・ヴォイス&リズム”、アルバム“Ohh!!!”からのシングルカット曲。“BAHO”の定番曲でもあります。

THE VOICE & RHYTHM

ギター・ヴォーカル:石田長生ドラム:正木五朗ベース:藤井裕

ラ・ジ・カ・セ

作詞・作曲:石田長生

Solo...Solo...(1992年)

1992年、満を持して発表したソロアルバム“Solo…Solo…”からのシングルカット曲。GASのリズムセクション+ホーンセクション+ストリングスという、メンフィス風味たっぷりな一曲!!

ヴォーカル&ギター:石田長生ドラム:松本照夫ベース:藤井裕オルガン:近藤達郎ピアノ:中西康晴アルト・サックス:梅津和時テナー・サックス:片山広明トランペット:岸義和コーラス:金子マリパーカッション:Mac清水

Pisco

作曲:石田長生

Mouth & Fingers(1994年)

アコースティックギター一本によるインスト曲。約20秒という短かさの中に、石田長生のギターテクニックが満載。

ギター:石田長生

Boat Club Road

作詞・作曲:福島祥郎

Mouth & Fingers(1994年)

セカンドアルバム“Mouth & Fingers”からのシングルカット曲。レゲエバンド“ザウンドシステム”のオリジナル曲をカバーしたもので、コーラスに忌野清志郎が参加。また、ハンドクラップには格闘技団体“パンクラス”の船木誠勝、鈴木みのるも参加。

ヴォーカル&ギター:石田長生ドラム:ロジャー高橋ベース:清水興オルガン:近藤達郎ピアノ:中村建治アルト・サックス:梅津和時テナー・サックス:片山広明トランペット:鈴木正則トロンボーン:佐藤春樹パーカッション:ヤヒロトモヒロバック・ヴォーカル:忌野清志郎ハンドクラップ&ヴォイス:船木誠勝、鈴木みのるホーン・アレンジ:梅津和時

星空

作詞・作曲:石田長生

Boat Club Road(1994年)

シングル“Boat Club Road”のカップリングで、アルバム未収録曲。少年だったJESSE(RIZE)と、浜辺で星空を眺めていたときの体験がもとになっている。

ヴォーカル・ギター:石田長生ストリングス:金子飛鳥、金原千恵子、村山達哉、四家卯大ストリングスアレンジ:金子飛鳥

The Horse

作曲:Jesse James

Juke Box(1995年)

ブッカーT&MG’Sのバージョンをカバー。GAS時代からの十八番として知られる。地を這うような藤井裕のベースと、唸りを上げる石田長生のギターをストリングスが包み込む『石田長生流メンフィスサウンド』!!

ギター:石田長生ドラム:ロジャー高橋ベース:藤井裕オルガン:近藤達郎パーカッション:ヤヒロトモヒロストリングス:金子飛鳥、志賀恵子、久保田明宏、笠原あやのストリングスアレンジ:金子飛鳥

もういいかい?まだだよ!

作詞・作曲:石田長生

Brothers And Sisters(1995年)

石田長生流メンフィスサウンドと、独特な歌詞の世界が融合。プロレスラー鈴木みのるお気に入りの一曲。

ヴォーカル&ギター:石田長生ドラム:ロジャー高橋ベース:藤井裕ピアノ:Dr.kyOnオルガン:佐々木久美シンセサイザー:中村建治トランペット:鈴木正則

Brothers And Sisters

作詞・作曲:石田長生

Brothers And Sisters(1995年)

石田長生の代表曲。ライブでも毎回演奏しており、上田正樹氏、中村耕一氏もカバー。歌詞に込められたメッセージは普遍的で、これからも多くのアーティストに歌い継がれていくだろう。

ヴォーカル&ギター:石田長生ドラム:ロジャー高橋ベース:藤井裕ピアノ:白井幹夫オルガン:佐々木久美サックス:包国充

汚職

作詞・作曲:石田長生

江戸屋百歌撰 子(1996年)

ロバート・ジョンソンの伝説をもとに書かれた曲。石田長生には意外と珍しい、ゴリゴリのエレクトリックブルースナンバー。

ヴォーカル&ギター:石田長生ドラム:JIMI橋詰ベース:清水興

The Weight

作詞・作曲:Robbie Robertson/訳詞:石田長生

Lightning Blues Guitar Fes.(1996年)

石田長生が最も敬愛する“ザ・バンド”のナンバー。色々なアーティストで歌い分けをするのは、石田長生のライブでは定番だった。

ヴォーカル&ギター:石田長生、西慎嗣、仲井戸”CHABO” 麗市、Charパーカッション:Michael Wardヴォーカル:”Houseman” Therial De’Clouetベース:Cornell Williamsドラム:Jeffery “Jelly Bean” Alexanderギター:June Yamagishiキーボード:Yoshinobu Kojima

Live recorded at Hibiya Yaon, 1996.6.16

Pink & Blue

作詞・作曲:石田長生

Pink & Blue(1990年)

BAHO名義で初めてリリースされたミニアルバムのタイトル曲。ラブソングの中に、キナ臭くなっていく世の中へのメッセージを込めて。

BAHO

ヴォーカル&ギター:石田長生ヴォーカル&ギター:Charパーカッション:Mac清水

青洟小僧

作詞・作曲:石田長生

2014年7月、限定復活を遂げた“ソーバッド・レヴュー”の実況録音。オリジナルでは砂川正和が歌っていた。

SOOO BAAD REVUE

ヴォーカル&ギター:石田長生ヴォーカル:北京一ギター:山岸潤史ベース:永本忠ドラム:土居正和オルガン:チャールズ清水

Live recorded at Shibuya Duo, 2014.7.24
Mixed by 中林純也

3Q!

作詞・作曲:石田長生

D.N.A(2002年)

このハードなサウンドも、石田長生の得意とするところ。ライブでは、ギター一本で再現していた。

ギター:石田長生ドラム:ロジャー高橋ベース:清水興キーボード:中村建治

真夜中の歌姫

作詞・作曲:石田長生

トレスアミーゴス(2003年)

“ソーバッド・レビュー”のアルバムで、石田長生が唯一リードヴォーカルをとっていた曲を、“トレス・アミーゴス”で再録音。“ソーバッド・レビュー”でのヴォーカルを自身はあまり気に入っていなかったようで、『売れ残りのオカマみたいだ』と言ってました。

トレスアミーゴス

ヴォーカル&ギター:石田長生ベース:清水興カホン:中村岳

リクエストNo.1

作詞・作曲:石田長生

Ishiyan(2006年)

ハードなサウンドと独特の世界観を持つ歌詞。石田長生らしい曲ながら、珍しくギターソロがない。代わりに、ベース・ソロと謎の演説が。

ヴォーカル&ギター:石田長生ドラム:ロジャー高橋ベース:清水興

That Lucky Old Sun

作詞:Haven Gillespie 作曲:Beasley Smith 訳詞:拾得テリー

Ishiyan(2006年)

レイ・チャールズ、サム・クックを始め多くのアーティストがカバーしているスタンダード・ナンバー。日本語の歌詞は、京都の老舗ライブハウス“拾得”のオーナーであるテリー氏。1970年代に“久保田麻琴と夕焼け楽団”が録音。イントロから石田長生のギターが泣きまくり。

ヴォーカル&ギター:石田長生ドラム:上原裕ベース:藤井裕キーボード:中村建治

Round About Midnight

作曲:Thelonious Monk

セロニアス・モンクの名曲をエレキギターで弾きまくる。ソロデビューアルバムにも収録されているが、こちらは2006年の実況録音。ベースは藤井裕。二人の演奏から伝わってくる緊張感とグルーヴは、長年一緒にプレイしている者同士ならでは。

ギター:石田長生 ベース:藤井裕ドラム:ロジャー高橋キーボード:中村建治

Live recorded at Shibuya Club Quattro, 2006.11.4

Boninの島

作詞・作曲:石田長生

Boninの島(2007年)

ライブで訪れた小笠原諸島に魅了されて書いた楽曲。『レイ・チャールズのジョージアのように、“我が心の小笠原”を歌いたかった』とは本人の弁。Bonin(ボニン)とは小笠原諸島のこと、無人がなまってそう呼ばれるようになったと云われてる。

ヴォーカル&ギター:石田長生ストリングス:阿部美緒、柳川ひろ子、深谷由紀子、橋本歩ストリングスアレンジ:宮田まこと

パラオの5丁目

小笠原古謡

Boninの島(2007年)

小笠原諸島で、古くから歌い継がれている伝承歌。石田長生らしい、R&B風のアレンジが光る。

ヴォーカル&ギター&ベース:石田長生

HELP!

作詞・作曲:John Lennon, Paul McCartney

Letters(2009年)

ライブでもお馴染みのビートルズナンバー。ゴスペル風の歌い回しは、ティナ・ターナーのカバーバージョンからの影響だそうです。

ヴォーカル&ギター&ベース:石田長生ドラム:宮川剛オルガン:吉田明広

ねぇ、神様

作詞・作曲:石田長生

Letters(2009年)

亡くなった忌野清志郎に捧げた曲。ライブでは必ずと言っていいほど演奏していた定番曲だった。

ヴォーカル&ギター:石田長生パーカッション:宮川剛

マザーズ・ソング

作詞・作曲:石田長生

Letters 2(2011年)

ソロデビューアルバム“Solo…Solo…”に収録されていた曲で、ライブ会場限定で販売していたアルバム“Letters 2”のために再録したもの。

ヴォーカル&ギター:石田長生

Happiness

作詞・作曲:石田長生

独特なコール&レスポンスでライブを盛り上げるのに欠かせない曲。BAHO初期の実況録音(未発表音源)を収録。

BAHO

ヴォーカル&ギター:石田長生ヴォーカル&ギター:Charパーカッション:Mac清水

Live recorded at Shibuya Club Quattro, 1991.7.9
Mixed by 佐藤康夫

Boat Club Road

作詞・作曲:福島祥郎

2007年1月、ソロアルバム“Ishiyan”の発売記念ライブからの実況録音。この日のシークレットゲストは忌野清志郎。最初は舞台袖から歌っていたが、ギターソロの後にあの衣装とメイクで登場。ほとんどの観客は、録音された声を流していると思っていたため、本人の登場に驚き歓喜した。

ヴォーカル&ギター:石田長生ドラム:上原裕ベース:清水興キーボード:近藤達郎バック・ヴォーカル:忌野清志郎 by the courtesy of USM JAPAN, A Universal Music Company

Live recorded at Shibuya BOXX, 2007.1.21

ニッポン Char,Char, Char

作詞・作曲:石田長生

相方であるCharの還暦アルバムのために書き下ろした曲。この曲のプロデューサーでもあった石田長生が、レコーディングの際に自分でギターを弾き歌ったバージョン。残っていたマルチトラックのデータから、そのギターと歌を引っ張り出してリミックス。この曲が、最後の作品にして最後のレコーディングとなった。

ヴォーカル&ギター:石田長生ドラム:正木五朗ベース:清水興ギター:Char

Remixed by 渡辺正人

PROFILEプロフィール

石田 長生Ishida Osamu

1952 年 7 月 25 日大阪府八尾市で生まれる。10 代の頃より関西のロック、ジャズシーンで活躍後。1975 年、単身渡米。メンフィスでハイレコードのスタジオに出入りし、ウィリー・ミッチェル、ドン・ブライアントなどのと交流しレコーディング方法などを学ぶ。帰国後の1976 年、山岸潤史らと “ソー・バッド・レビュー” を結成。日本のロック、ソウルシーンに大きな影響を与えた。

その後も “GAS” “ザ・ヴォイス&リズム” などのバンド活動、西岡恭蔵・加川良・亀渕由香など多くのアーティストのプロデュース、ランディ・クロフォード、オーティス・クレイ、アン・ピーブルスなど、海外ミュージシャンとも共演。

1989 年、Charとのアコースティック・デュオ “BAHO” を結成。さらに1992 年、ソロ・デビューしメルダック他より 7 枚のソロ・アルバムを発表。

1996 年、活動の拠点を東京に移し「石やん一人旅」で全国を、また南米(ブラジル、アルゼンチン、ペルー)や南太平洋(サモア、トンガ、フィジー)及びジャマイカ、メキシコを飛び回り演奏するなどの活動も展開。2003 年 3 月、阪神タイガースの球団公認応援歌「嵐は西から」の作詞・作曲・プロデユースを手がける(この年、阪神タイガースは 18 年ぶりのリーグ優勝を果たした)。また同年秋には、清水興・中村岳とともにトレスアミーゴスとしてニューアルバム発表、 2004 年初頭にはサークルKのテレビCMにトレスアミーゴスとして出演。

2003 年 11 月小笠原諸島にてライブを行った事をきっかけに小笠原諸島に魅せられ、その後十数回に渡り渡航。ライブ活動を行い現地の人達との交流も深め、オリジナル小笠原島唄 “Boninの島” を作詞作曲。

2006 年初頭に 4 年半ぶりにソロ・アルバム「Ishiyan」と小笠原諸島をテーマとしたコンセプトアルバム「Boninの島」を同時制作。それぞれ 2006 年 11 月と2007 年 5 月にリリース。また 2007 年 6 月には小笠原諸島父島、母島それぞれの返還祭へ招待され、Boninの島などを披露。島の唄の名手、大平京子さんとも共演。ソロの他、CHARとの “BAHO”、木村充揮、有山じゅんじとの “平成トリオ”、NANIWA EXPの清水興らとの “トレスアミーゴス” 三宅伸治との “ヘモグロビンデュオ” などの様々なユニットでも活動。

2015 年 7 月の急逝から 1 年、今なお幅広い世代のミュージシャンからの支持を集めている。2016 年 8 月 18 日には、盟友であるギタリスト・Charの監修のもと、ベストアルバム「The Best of Ishiyan」を発売予定。