40周年ツアーの幕開けとなったフェスティバルホール公演から1年、再び訪れる約束の日—— Char 2017 Live at Festival Hall

大阪フェスティバルホール公演・練馬文化センター公演終了しました。

ZICCA PICKER 2017 発売中
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ライブレコーディングCD

LIVEをレコーディングし、公演毎に販売いたします。
各公演日から約3週間でご発送します。
CD + ジャケット付。

2CD¥2,000(税込 / 送料込)

TOTAL 100~110min.

  • 2017.1.29Sun. 大 阪 フェスティバルホール 購入する
  • 2017.2.1Wed. 東 京 練馬文化センター 1st Day 購入する
  • 2017.2.2Thu. 東 京 練馬文化センター 2nd Day 購入する
2016年に行なわれたデビュー40周年ツアー1本目のフェスティバルホールでのLIVE、また最終公演となったロームシアター京都でのライブレポートを軸にしたジャーナルを掲載!

黎明期から日本のロックシーンをリードし、今なお世代を超えて数多くのロックファンのリスペクトを集めているギタリストのChar。その魅力のポイントは、ロックの自由さ、カッコよさをごく自然にステージで体現しているからだ。つまりは、彼の生き様というかライフスタイルがロックそのものだからだろう。

一般的に彼の代表曲と言われる「気絶するほど悩ましい」や「闘牛士」といったヒット曲については、「もちろん当時は抵抗もあったけど、今ではこれらの曲があったからこそ今の自分があるのは間違いないと思っている」といさぎよく認めている。要するに、ロックとはといった固定概念にとらわれてロックをカテゴライズしてしまわずに、逆にあらゆる音楽のジャンルを吸収できるのがロックだという考え方が、今の彼の活動範囲や人脈の幅広さにつながっていると言える。

昨年はデビュー40周年という節目の年であり、5月には10年ぶりのオリジナルアルバム「ROCK+」をリリースした。一昨年に還暦を迎えたChar。「還暦とは“生まれ還(かえ)る暦”という意味であり、自分としては新たに出発する年齢ととらえている」との考えから、自分ではこれまで気づいていなかった部分を引き出してもらおうと、松任谷由実、布袋寅泰、奥田民生ら12人のアーチストに楽曲の提供を依頼し、アレンジやプロデュースまで委ねた意欲作だ。そして同アルバムを引っさげて精力的に全国ツアーを展開し、ツアー最終日の11月22日、ロームシアター京都サウスホールでのコンサートでは、新旧とりまぜて20曲以上をパワフルに披露した。変‘弦’自在で「さりげなくすごいことをやってのける」神業的なギターテクニックには圧倒されっぱなしで、まるでギターが身体の一部になっているかのようだった。Charを形容する時に、そのキャリアからすれば円熟、はたまた熟練といった表現を使いがちだが、ギターを弾いている時の“喜々とした”楽しそうな表情はまさにギター少年そのもので、以前彼が言っていた「ギターは俺のおもちゃ」との言葉を思い出した。

そしていよいよ大阪のフェスティバルホールでの約一年ぶりのコンサートが、1月29日に催される。昨年のコンサートは『デビュー40周年記念 SPECIAL BEST LIVE 2016』と銘うって、デビューアルバム『Char』のレコーディングメンバーである佐藤準(キーボード)とロバート・ブリル(ドラムス)が参加した文字通りの一夜限りのスペシャルライブだったが、今回も澤田浩史(ベース)を含め同じメンバーでのステージとなる。「音楽」というのは年齢なりのおもしろい発見が次々に出てくる。だから常に新しいことを学び、追求し、挑戦することは一生続くと思う」と話す現在進行形のCharが楽しめることは間違いない。

フェスティバルホールについては、「自分がデビューして間もない頃、海外で活躍されていたベーシストの山内テツさんの前座で出演した懐かしい思い出がありますが。新しいフェスティバルホールは昨年初めて出演したけど、音響が素晴らしく、ミュージシャンにとってはまさに音楽の殿堂。今から当日を楽しみにしています」。

色々なタイプの曲で縦横無尽にギターを弾きまくる永遠のカリスマギタリスト、Charの迫力満点のステージをぜひ生で体感してほしい。

音楽評論家 石井 誠